わかりやすい筋肉の基礎知識

筋肉の「収縮」と「伸長」の特性を知ろう。 筋肉の基礎知識♯3

筋肉の基礎知識 #3


本日は、「筋肉の基礎知識」第3弾❕筋肉の動きを考えていきましょう(^^♪
筋肉は「収縮」したり、伸長しんちょうしたりを繰り返して関節を動かしています。

収縮と伸張

しかし、実は筋肉の働きとして、伸長しんちょうさせる」というのは存在しません。

というよりかは、「できない」が正しいですね。

つまり、筋肉は、意識的に収縮する事は可能ですが、意識的に伸長しんちょうさせる事はできないんです。

脳からの指令は収縮のみ

厳密にいうと「収縮させた筋肉を緩める」事ができるだけなんです。

そして、筋肉は、「筋線維の長さ」や、「収縮の速さ」によって発揮される力が全く異なってきます。

今回は、そんな筋肉の特性を記事にしました。

トレーニングをする時にとても重要な知識ですのでぜひ熟読してみてください。

筋肉が収縮する特性を学ぼう。

収縮の特性にはいくつか種類があります。

  1. 短縮性収縮たんしゅくせいしゅうしゅく
  2. 伸長性収縮しんちょうせいしゅうしゅく
  3. 等尺性収縮とうしゃくせいしゅうしゅく
  4. 等張性収縮とうちょうせいしゅうしゅく
  5. 等速性収縮とうそくせいしゅうしゅく
  6. 増張性収縮ぞうちょうせいしゅうしゅく

上記、大きく分けて6つに分ける事ができます。

1つずつ解説していきましょう。

短縮性収縮

筋肉が収縮して短くなる状態の事。
コンセントリック収縮とも言われています。
短縮性収縮

伸長性収縮

筋肉は収縮しようとしているが、逆に伸長していく状態の事。
エキセントリック収縮とも言われています。
伸張性収縮

等尺性収縮

筋肉は収縮活動をしているのですが、筋線維の長さが変わらない状態の事。
アイソメトリック収縮とも言われています。
等尺性収縮

等張性収縮

筋肉への負荷が一定であれば、収縮の力も同様に一定である状態の事。
等張性収縮

等速性収縮

筋肉を一定のスピードで収縮させる状態の事。
同じ負荷であれば収縮速度も一定という特徴がある。
等速性収縮

増張性収縮

筋肉への負荷が徐々に増すと同時に、筋肉の収縮の力も増す状態のこと。
特に、ゴムチューブなどで行われるトレーニングて見られる収縮現象。
増張性収縮

収縮の特性には色々あり難しい部分もありますが、まずは普段の生活の動きがどの収縮活動なのか考えてみましょう。

筋肉の長さと筋力の関係を学ぼう。

筋肉が発揮できる力は、筋肉の長さによっても変化します
筋肉の長さの特徴

例えば、筋肉が伸びきったり、収縮しきっている状態からだと、筋肉はあまり力を発揮できません
筋肉の長さと力の関係

 
逆に、筋肉が最大限に力が発揮される長さは中間的な長さの時で、これを至適長してきちょうと言います。
至適長と力の関係

一番力を出したい時は、「至適長してきちょう」を意識すればいいんです😀

筋収縮の速さと筋力の関係を学ぼう。

筋肉は、ゆっくり収縮した時の方がより強い力が発揮できます
収縮スピードと力の関係(遅いパターン)

 
逆に、収縮スピードを上げて行くと発揮される力は減少していくんです。
収縮スピードと力の関係(速いパターン)

筋肉は、収縮するスピードによって発揮できる力が異なる性質を持っているんです。

※番外編※ 最も負荷がかかる動作とは?

上記を踏まえ、最も力が発揮され、最も負荷が掛かるのは「伸張性収縮しんちょうせいしゅうしゅく」です!

分かりやすくアームカールでみましょう。

伸張性収縮によるネガティヴ動作と力の関係
 
そして、伸張性収縮しんちょうせいしゅうしゅく」を低速で行う事で最も筋肉が力を発揮できるのです。

この様な動作を意識して行うトレーニングを「ネガテイブトレーニング」と言い、筋肉により強い負荷を与えたい時に用いられる方法の1つです。

以上、筋肉の「収縮」と「伸長」の特性でした!😆

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
筋収縮の特性がこんなにたくさんあるなんて驚いたのではないでしょうか?

この特性を覚えて、自分の目標としている身体作りに適切なアプローチをしてみましょう。

例えば、
筋肥大させたいのであればより負荷の高いネガテイブトレーニングを行ったり、競技など身体能力向上を図りたいのなら「短縮性収縮」を活かしたトレーニングを行うなど、適切なトレーニング方法が分かってくるはずですよ(^O^)

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