AE 初級編

アニメーション作るなら『After Effects(アフターエフェクツ)』 初心者でもわかるアニメーションの作り方。

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こんにちは!タナトスです!

近年、動画の需要が高まり、SNS・広告・アプリ・色んな媒体やメディアでアニメーションがドンドン使われるようになっています。

アニメーションを見た方の中には、

🤔「僕もアニメーションを作ってみたいな・・」

と思う方もいるかと。

しかし、

  • センスが必要
  • 学習にものすごくお金が掛かる
  • 専門用語が多そう
  • パソコンの知識が必要
  • デザインの知識が必要

などの理由でアニメーション作成はすごくハードルが高く感じてる方が多くいます。

確かにある程度の知識などは必要ですが、パソコンは今安くて高品質なものもあり、費用もオンラインスクールでは安く受講できるものもあります。

そして、デザインはセンスの有無に関わらず、基礎を組み合わせて、基本通りに作業を行えば作成できるアニメーションもあります。

つまり、編集操作さえ覚えてしまえば、アイデアや工夫次第でスキルをドンドン伸ばしていけるんです。

今回の記事は、Adobe社が提供しているAfter Effectsを使って、実際にロゴのアニメーションを作っていきながら、概要の説明やアニメーションの付け方を簡単ではありますが初心者の方でも分かりやすいように解説していきます。

After Effectsって何? 何ができるの?

After Effectsは、『アフターエフェクツ』と読みます。
Adobe社が提供している有料の動画編集ツールです。

アニメーションに特化した動画編集ツールなのですが、それだけではなく名前の通りエフェクト効果を適用する事ができます。
色彩の調整はもちろん、画像を歪めたり、光らせたりする事もできます。

他にも3D加工も可能なので、After Effectsにしか表現できない演出も多々あります。
その為、世界中のプロにも愛用されている動画編集ツールです。

複数のエフェクト効果を使ったり重ねたり、カットの切り替えや繋ぎ合わせ、マスクと言われる画像を切り取ったり、エフェクトを掛ける為のツールだったり、通常の動画編集ツールより優秀な反面、負担が大きいのが弱点です。

その為、スペックが低いPCでは動作が遅くなったり、長時間の動画制作をしたりするのは苦手です。

通常の動画のカット編集のみであれば、同じAdobe社が提供している『Premiere Pro(プレミアムプロ)』を使用するのをオススメします。

そして、Adobe社が世界中のプロから選ばれる理由が、提供する他のツールとの連携ができる点です。

アニメーション作るなら『After Effects(アフターエフェクツ)』 初心者でもわかるアニメーションの作り方。1

 

After Effectsと『Premiere Pro』はもちろん、『Illustrator』というイラスト制作に特化したツールとも連携することもできます。

『Illustrator』で作ったイラストを、After Effectsでアニメーションさせる。
このように他のツールと連携しながら作品を生み出す事ができるのが、Adobe社のサービスの真骨頂です。

初心者でもわかるアニメーションの作り方。

それでは、簡単なテキストアニメーションを制作していきましょう。
※今回は簡潔にする為にポイントだけまとめています。

After Effectsの熟練度が高まれば多くのエフェクトを使いこなし、映画で流れるような複雑なアニメーションも作れるようになります。

では、作業に入りましょう!!

コンポジションを選択する

After Effectsを起動したら、まずは「新規コンポジション」を選択します。
コンポジションとは、素材を入れる箱だと思ってください。

選択したらコンポジションの設定画面が表示されます。

この記事では一般的によく使われるプリセット「HDV 1080 29.97」にします。
縦横比は「幅1920×高さ1080」にしましょう。
※この記事は「幅1440×高さ1080」になっていますが、違う設定にしているので皆さんは気にしないでください

そして、「デゥレーション(動画の長さ)」を今回は5秒にしてOKをクリック。

そうしたら、プロジェクトの中に、「サンプル」のコンポジションが追加されました。

背景を配置する

次に背景を配置します。

最初のプレビュー画面を見ると、白い画面なので既に背景があると思うかもしれませんが、背景は最初ありません。

下記の写真をご覧ください。

「透明グリット」というアイコンをクリックすると背景がモザイク柄に変化したと思います。

この「透明グリット」は背景に何もない事を意味します。

このままで動画を書き出したら、背景が透過された状態になってしまうので必ず最初に背景を配置しましょう。

上部のメニューから

レイヤー ⇨ 新規 ⇨ 平面

または、ショートカットキー

+Y

を使ったら設定画面が表示されます。

特に設定を変更する必要はありません。
今回は、白い背景を使うのでそのままOKを押します。

下部のタイムラインパネルに「平面レイヤー」が配置されました。

テキストを配置する

次にテキストを配置します。

上部にある「T」のアイコンをクリックすればマウスポインターがテキストツールに変化します。

または、ショートカットキー

+T

でもOKです。

そうしたら、プレビュー画面をクリックして文字が入力できるようになるので好きなテキストを入力しましょう。

タイムラインパネルに「テキストレイヤー」が配置されました。

アニメーションを付ける

さて、ここからAfter Effectsの機能が発揮されますよ。

まず、先ほど配置した「テキストレイヤー」のプロパティを開いていきます。

「▶︎」のアイコンをクリックすれば項目が表示されるようになっています。

「トランスフォーム」という項目が出てくるのでさらに「▶︎」をクリックしたらプロパティが表示されます。

今回は、「位置」を使ってアニメーション付けていきます。

まずは、0秒と3秒のところにキーフレームを打ちます。

キーフレームとは、動画の始点と終点を指定して、その間のプロパティをコントロールする事のできる機能です。

キーフレームは、「位置」プロパティの真横にある『ストップウォッチ』を押す事で打つ事ができます。

キーフレームが打たれる場所は、タイムラインパネルの中にある青い縦線上です。この青い縦線を『インジケーター』と言います。

キーフレームが打てたら次は0秒に設置したキーフレームだけ数値を変更します。

キーフレームをクリックすると青く選択された状態になります。
その状態で「位置」プロパティのX軸、つまり左側の数値を上げていき画面右側に動かしましょう。

そのまま、プレビュー画面の外まで数値を上げます。

これでプレビュー再生してみると・・

 

右側の画面外から真ん中に移動するアニメーションができました。

緩急を付ける(イージーイーズ)

このままでは動きがロボット的なので緩急を付けていきます。

2つのキーフレームを選択した状態で右クリック、

キーフレーム補助 ⇨ イージーイーズ

をクリック。

または、ショートカットキー

fn+F9

でもOKです。

そしたら、キーフレームの形が変化したと思います。

そのまま2つのキーフレームが選択された状態で、タイムラインパネルの上部中央にある速度をコントールする事ができる『グラフエディター』をクリックします。

『タイムラインパネル』が『グラフエディター』に変わりました。

グラフ内に山がひとつありますが、縦軸は速度、横軸は時間を表しています。
開始時点はゆっくり動き出し、1秒の時点でトップスピードになり徐々にまたゆっくりになり止まる。というのがこのグラフで読み解く事ができます。

『グラフエディター』の種類は複数あります

今回、詳しくは割愛しますが『グラフエディター』には種類があり、この記事では「速度グラフ」を使用してます。

終了点を選択した状態でハンドルを左側に引っ張っていきます。

グラフが曲がっているのが分かると思います。

今回は数値で言うと約80%ぐらいで設定します。

開始点も同様に選択して右側に引っ張ります。
数値で言うと約70%ぐらいで設定します。

これで再生してみると・・

 

動きがかなり滑らかになったかと思います。

再生時間を変える

ここまで3秒までのアニメーションを付けてみましたが、なんとなくスピード感に欠けます。

少し再生スピードを速くしてみます。

3秒の所にあるキーフレームをドラッグしてそのまま2秒の所にスライドさせます。
これで、2秒のアニメーションにする事ができます。

再生してみると・・

 

若干スピード感が付きましたね✨

エフェクトを適用させる

次はAfter Effectsの代名詞であるエフェクトを使っていきます。

まずは、動きに躍動感を付ける事ができる『モーションブラー』を適用させてみます。

『モーションブラー』とは?

この「ブラー(Blur)」は、英語で「ぼんやりさせる」という意味があり、After Effectsでは、動きに対して残像のようなぼかしを出してスピード感を出す手法としてよく使われます。

文字だけだとイメージがわきにくいいので実際にやってみます。

『モーションブラー』の適用は簡単で、タイムラインパネル上にあるスイッチひとつで適用する事ができます。

下記は適用させたテキストの画像です。

どうでしょうか。
静止画では分かりづらいかもしれません。

左が適用前、右が適用後。

若干ボヤけているのが分かるかと思います。

再生してみると・・

 

動きに残像ができて躍動感が出たかと思います。

😂「そんなに躍動感って大事?」

と思う方もいるかもしれませんが、躍動感は大事です💡

過去にインスタで私が投稿している映像で『モーションブラー』をフルで活用しているのがあるので参考にぜひ見てみてください。

 


 

次に、『CC Scatterize』と言うエフェクトを使ってみます。

『CC Scatterize』とは

「Scatterize = スキャッタライズ」
まき散らす。という意味があります。
その意味通り、適用させた対象をちりのようにまき散らす事ができます。

これも実際にやってみます。

今度は、右側にあるパネルの中の『エフェクト&プリセット』を選択して、『CC Scatterize』と入力して検索します。

エフェクトが表示されるのでテキストレイヤーにドラックすれば適用されます。
※プレビュー画面に表示されているテキストに直接ドラックさせてもOKです。

適用させる事ができたら、左側の『エフェクトパネル』にプロパティが表示されます。

実際に「scatter」というプロパティを触ってみるとテキストがちりになっているのが分かるかと思います。

それでは、「位置」プロパティと同様にキーフレームを打ってアニメーションを付けていきます。

0秒と2秒のところに「scatter」プロパティのキーフレームを打ちます。

0秒のキーフレームの「scatter」プロパティの数値は[300]に設定。

2秒のキーフレームの「scatter」プロパティの数値は[0]に設定します。

また2つのキーフレームに「イージーイーズ」を適用して、『グラフエディター』で速度を調整します。
調整は「位置」プロパティど同じでOKです。

これで再生してみると・・

ちりが中央に移動してテキストに形成されていくアニメーションができました。

アニメーションは奥が深いのでもっと凝ったものを制作する事もできますが、この記事では一旦これを完成形とします。

ファイルの書き出し

出来上がった映像をデータにしていきます。
つまり、書き出しですね。

注意

After Effectsでは書き出しとは言わずに「レンダリング」と言います。

書き出したい拡張子によってレンダリング方法が異なるのですが、私がよく使う拡張子が「MP4」なのでその書き出し方法をご紹介していきます。

書き出す前に、書き出したい範囲を設定します。

今回は0〜3秒の部分のみを書き出そうと思います。
その場合は、「ワークエリア」を調整する必要があります。

上記画像のタイムラインを見ると調整済みの「ワークエリア」が赤枠で囲っています。
※端っこをドラックすれば調整が可能です。

これで、0〜3秒の部分のみを書き出す事ができます。

次に、上部メニューバーから

コンポジション ⇨ Adobe Media Encoder キューに追加

の順に選択します。

『Media Encoder』というツールが自動的に立ち上がります。

そして、よく見ると右側のパネルの中にデータが追加されています。

ここから少し設定・確認していきます。

「出力ファイル」の部分をクリックすると、保存先とファイル名を変更できます。
今回は

  • ファイル名:サンプル
  • 保存先:デスクトップ

で出力します。

次に「形式」です。
ここをクリックすると、「書き出し設定」の画面が表示されます。

「形式」を変更する事によって出力したい拡張子を変更する事ができます。

私が使うのは、「H.264」というMP4で書き出してくれる形式です。

他にも細かく設定できますが、分からない方は触らなくていいかと思います。

OKボタンをクリックしたら元の画面に戻ります。

これで設定はできたので書き出しをしていきます。

右上にある、「▶︎」ボタンをクリックします。

下のパネルで書き出し始まり進行具合が分かるようになっています。

ゲージが全て青くなったら書き出し完了です。

書き出しが完了したら、ステータスが「準備完了」から「完了」になっています。

保存先のデスクトップを見ると無事にデータが書き出しできているようです。

中身を見てみると・・

できました❗️これで完成です😆

最後に

いかがでしたか?

アニメーション制作はなんとなくハードルが高いと思われますが、大事なのは慣れです💡

とにかく触らない事にはできるかどうかなんて分かりません。

まずは、触って試して、調べてまた触って・・それを繰り返していたらきっと慣れていきますよ✨

初めて触る方の為に初心者でも分かるパネル説明を記事にしているのでぜひ参考にして見てください。

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パネル説明サムネイル
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